葬儀の形態によって費用はどれ位かかるのでしょうか?

一般葬の費用とはどれ位なのでしょうか?

お葬式はさまざまな要素によってかかる費用が異なってきます。地域、宗教、規模などがその要因ですが、他にも葬儀の形態なども重要な要素となります。

300名以下であれば一般葬

一般葬の費用

昔はお葬式というと地域色は濃く反映されていたものの、それでも葬儀形態にいくつも種類があったわけではありませんでした。

 

最近では考え方の多様性や宗教、経済的見地、葬儀に対するこだわりなどによって多種多様な葬儀の形態が存在しています。

 

そしてこれまでどおりのオーソドックな葬儀を一般葬と呼んで区別しています。

 

一般葬の内容や費用はどのようになっているのでしょうか。

 

一般葬というのは、「お葬式」と聞いてだれしもが思い描くような内容のものです。家族以外の人から見れば通夜、告別式、お別れ会などがイメージされますが、実はお葬式の内容はそれだけではありません。

 

家族にとっては故人が亡くなると同時にお葬式は始まっています。葬儀の準備や手配などから始まって、葬儀のいわばハイライトとなるのが通夜や告別式などです。

 

その後も火葬や遺骨埋葬、法要、追悼催事、逝去に伴い必要となってくる行政手続きや遺品の整理などです。

平均80万〜200万円程度かかる

一般葬の費用

さてこうしたごく通常の一般葬の場合、葬儀社側では会葬者が300名以下であれば一般葬と区別することが多いようです。

 

一般葬で利用される葬儀式場としては自宅や町内会館、火葬場を持ち合わせている公営斎場、民間の斎場、寺院斎場、寺社や教会の本堂などがあります。

 

一般葬でかかる費用はというと、寺院関連の費用を別として80万から200万円程度ほどかかると思えばよいでしょう。

 

80万と200万とでは差がありすぎると思われる方も多いと思いますが、一般葬もまた地域や規模、宗教などによって必要となる費用にどうしても開きがでてきてしまうのです。

 

また参考として寺院関連費用はおおむね50万円前後が平均値となっています。

一般葬にかかる費用

  • 一般葬とは、多くの人が思い浮かべるようなオーソドックスな葬儀の事
  • 葬儀社では会葬者が300人以下であれば一般葬と考えている
  • 一般葬では寺院関連の費用を除いた80〜200万円程度がかかり、宗教や地域・規模により差が出る

社葬・合同葬の費用とはどれ位なのでしょうか?

社葬・合同葬というのは企業などの法人の代表取締役や経営陣などが亡くなった際に、法人が喪主となって行う葬儀のことです。

合同葬の費用はケースバイケース

社葬・合同葬の費用

社葬を行う際には取引先への告知などにある程度の時間を必要とするため、通常故人が亡くなってから早くとも1週間後の葬儀となります。

 

そのため先に親族のみで密葬などを行う場合があります。

 

また亡くなった故人の家族が喪主となって行う一般葬に、会社も供に喪主となって名を連ねる場合を合同葬と呼ぶことがあります。

 

合同葬の場合には費用の負担などはケースバイケースで両者が取り決めをします

 

社葬では代表者などが亡くなった場合には、その権限をバトンタッチする後継者を取引先の企業などにお披露目する機会にもなります。

 

そのため会社の健在振りや今後の体制の堅固さをアピールするためにもより内容の充実した葬儀を選ぶ傾向が強くなります。

 

社葬は以前は大企業などが行うことがほとんどでしたが、最近では中小企業であっても状況に応じて行うことが増えてきました。

社葬・合同葬費用の相場はない

社葬・合同葬の費用

社葬の場合には一般葬と比較するとどうしても参列者の数が多くなるので、会場となる寺社の選択肢は限られてきます。

 

そのため社葬では比較的広いスペースを持つ公営式場や、複数の施設を併用できる民間の斎場などがよく利用されています。

 

社葬の場合は法人が喪主ですので費用は会社が負担します。社葬であっても家族は参加しますが基本的に香典は受け取らないことがほとんどです。

 

これは税金が総合課税で、最低でも4割を取られてしまうことになるからというのが理由のようです。

 

また社葬では費用の相場というものはありません。参列者に対して会社が資金繰りに窮しているような印象を与えることは避けなければならないので通常の葬儀よりは贅を尽くしたものとなる傾向があります。

 

合同葬の費用に関しても相場はありませんが、通常は故人のプライベートな部分に関しては家族が負担し、その他の葬儀一般にかかる費用は会社側が負担して、損金扱いとすることが多くなっています

社葬・合同葬にかかる費用

  • 社葬とは企業などの法人の代表取締役や経営陣などが亡くなった際に、法人が喪主となって行う葬儀の事
  • 故人の家族と会社も併せて喪主として行う一般葬を合同葬と呼ぶことがある
  • 合同葬では故人の家族と会社が費用の負担について取り決める場合が殆ど
  • 社葬の場合は、会社の健在ぶりや今後についてもアピールする必要があるので、充実した内容の葬儀を行う事が多い
  • 社葬では、ご祝儀を受け取ると税金がかかったり、資金繰りが苦しいイメージを与えるので、受け取らないことが多い
  • 合同葬ではプライベートな部分は家族、それ以外の費用は損金扱いとして会社が負担する事が多い

家族葬の費用とはどれ位なのでしょうか?

家族葬と呼ばれる葬儀の形態は、近年になって葬儀社が考案したものです。家族葬の意味するところは、故人が特に親交の広い方ではなかったような場合に、わざわざ遠方からの参列者などをご招待して大規模な葬儀を行うよりはもっと自然に家族や親族などだけで親密に葬儀を執り行う方がよいというものです。

 

また故人自身が家族の経済状態を思いやって、生前に家族葬を指定しておくようなことも多く、特に都市部においては葬儀全体の6割から7割を占めているという統計もあります。

家族葬はパックとして提供されることが多い

家族葬の費用

こうした家族葬の需要が高まった背景には、都市部を中心とした核家族化や少子化などがあるとされています。

 

またバブル期に贅を尽くした葬儀がもてはやされた一方で、そのような形骸化した葬儀よりは家族の寄り添うようなこじんまりとした葬儀の方が時代の空気にはよりふさわしいとする考え方が指示されているのだとも言えるでしょう。

 

家族葬ではおおむね30人くらいまでを想定して葬儀全体がパックとして提供されることが多いようです。

 

業者によっては当初の人数を越える参列者が発生した際に対応しない場合があり、このような時には急遽一般葬などに切り替えるなどして、結果的にかえって普通の一般葬よりも経費がかさんでしまうこともありますから要注意です。

 

また家族葬を行った後に親交のあった知人などが自宅に焼香に訪れることがあります。場合によって予想を超える多くの方が焼香にいらっしゃることもあります。

 

そのため職業柄知己のある方が大勢いる人が亡くなった場合には、喪主が家族葬を希望していても業者の方で一般葬をあえておすすめすることもよくあります。

平均50万〜100万円程度が相場

家族葬の費用

このあたりの判断はプロに任せた方が後々楽に済む ことも多いのでよく考えることが重要です。

 

葬儀の費用の面からいうと、家族葬は一般葬とあまり違いがありません。

 

家族葬は参列者が30人程度までの小さくまとまった葬儀を想定しているので、費用の面でも大幅に低減されるようなイメージがあります。

 

しかし通夜、告別式、納棺などといった手順そのものは一般葬と同じであるために基本となる費用に差が付く部分が少ないのです。

 

家族葬の費用は寺院費用を別にした場合、50万から100万円程度が相場となっています。

 

葬儀社を選択する際には当初の人数を超えた際にどのようになるのか、実際に使用される施設はどの程度の収容人数のものであるのかなどをしっかりと確認しておきましょう。

 

収容人数に余裕がある施設の場合、人数が予想を上回っても大丈夫という安心感がある反面で、家族葬というファミリームードの葬儀にはあまりに広くて祭壇の見栄えが貧相になるといったこともあります。

家族葬にかかる費用

  • 家族葬とは、遠方から参列者を招かず、家族や近親者のみで執り行う葬儀の事
  • 故人が自身の交友関係や家族への経済的負担を考慮して、生前に指定しておくことも増えている
  • 参列者がおよそ30人位までと想定して、葬儀全体をパックとして提供される事が多いが、想定人数を超えた場合は一般葬扱いされることもある
  • 参列者が少ないだけで、葬儀の流れや必要な費用は一般葬と大差がない為、家族葬だからと大幅な費用ダウンにはならない
  • 家族葬の費用の一般的な相場は、寺院へかかる費用を除いて50〜100万円程度が一般的
  • 葬儀社を選ぶ時は、参列者が増えた場合にどうなるのか、会場の広さや収容人数を確認しておくことが大事

1日葬の費用とはどれ位なのでしょうか?

1日葬という葬儀のスタイルも最近になって生まれたものです。通常の葬儀では通夜、告別式と2日間に渡って行われていたものが、通夜を除くことにより1日で葬儀から収骨までが完了します。喪主を含める家族が多忙を極めている場合や、2日に渡る葬儀では心身に負担が多い高齢の参列者が多いような時にはよく選ばれます。

1日葬でも会場費は削減されない

1日葬の費用

1日葬は都市部を中心に最近とみに人気が上昇している葬儀形態です。

 

通常2日かかる葬儀を1日で済ますことで参列者の便宜を図るとともに、喪主など家族や親族側でも負担が短期間で済むことからよく選ばれています。

 

通常の葬儀ではまず式場の準備を終えた後、通夜に1日を要しまた次の日に告別式を行うというものでした。

 

1日葬ではこの通夜の方をカットすることで、参列者が2度に渡って足を運ぶ必要を無くすように内容が凝縮されています。

 

1日葬で注意をしなければならないのは2日が1日になることで費用が2分の1になると早合点してしまうことです。

一般葬に比べると費用は抑えられる

1日葬の費用

確かに一般の参列者が参加するのは告別式のみとなりますが、告別式の会場の設置や準備はほとんどの場合前日から行われます。

 

そのため会場や寺院関連の費用は削減されません

 

しかし通夜に必要となる飲食接待費用や、参列者の宿泊費用や交通費などは半分で済みますので一般葬と比較して幾分かは費用は低くおさえられます

 

1日葬の主な流れとしてはまず会場の準備が前日に行われます。その後告別式当日に参列者をお迎えして、葬儀が終了しだいに火葬、収骨、精進落としと進みます。またその日のうちに遺骨は自宅へと移されます。

 

1日葬は家族葬同様、規模も小さくまとめられることが多いのですが、家族葬と異なる点として親族以外の勤め先関連の方や知己のある人も参拝者として招かれるためあまりにファミリームードのある演出などは不向きです。

 

また菩提寺や式場などの一部では1日葬などのような簡略化された葬儀を受け付けられないこともありますので注意が必要です。

1日葬にかかる費用

  • 1日葬とは、通常は通夜と葬儀で2日かかるもののうち、通夜を省いて葬儀から納骨迄1日済ませるタイプの事
  • 故人の家族や参列者が多忙になってきたり、高齢者の体力的負担を考慮して、1日葬が増えている
  • 寺院にかかる費用や会場費は一般葬と変わらないので、1日のみだからと言って一般葬の半分の費用になるわけではない
  • 通夜に必要となる飲食接待費用や、参列者の宿泊費用や交通費などは半分で済む分は、費用は安く抑えられる
  • 家族葬と同じように小規模の事が多いが、家族以外の参列者もいるのでこじんまりした雰囲気ではない
  • 1日葬を受け付けない会場や菩提寺もあるので、予め確認しておく必要がある

直葬の費用とはどれ位なのでしょうか?

火葬式と呼ばれることもあります。

直葬の参加者は身内で10名程度

直葬の費用

さまざまな種類の葬儀形態がある中であえて直葬を選択する理由としては、まず故人自らが形式にこだわりがない性格の持ち主で葬儀に費用をかけないように半ば遺言のように言い残した場合があります。

 

また経済的な理由で葬儀に費用をかけたくない場合や故人に知己がない、いわゆる無縁仏に近い存在であった場合なども直葬がよく選ばれます。

 

直葬を選択する際には通常の葬儀以上に業者選びは慎重に行う必要があります。通常の葬儀と比較して直葬は業者にとってはあまり旨みがない形態になります。

 

そのため直葬そのものの設定がない業者もあります。また設定はあっても担当者の電話の対応がぞんざいなようであれば迷わず他の業者をあたりましょう。

費用は20万円以内・15万円以内

直葬の費用

直葬などのようなシンプルな葬儀になればなるほど、業者の質が明確に現れます。

 

しっかりとした丁寧な業者であれば、費用のかからない直葬であっても対応は親切です。

 

葬儀の際に業者の選択を誤ると、後々まで故人に対して悪いことをしたという悔いが残ることがあります。

 

直葬は参加者も10名程度で、家族か近在の親族程度にとどまります。そのため費用のかかるような表向きの設えは不要ですが、せめて心のこもった葬儀にするためにも、故人ゆかりの品々などを持ち合うというのも良いアイデアです。

 

直葬の場合、費用も格段に安く行えます。実際に葬儀に関するすべての料金込みで20万円以内、15万円以内というのもよくあります。

 

また必要であれば火葬場に僧侶を招いて読経していただくことも可能です。その際のお布施も通常よりは安く設定されていることが多いようです。

直葬にかかる費用

  • 直葬とは通夜や葬儀を行わず、亡くなった場所から直接火葬場に搬送し火葬する形式
  • 故人に形式のこだわりが無い、費用を抑えたい、知己がない、無縁仏に近かった等の理由から選ばれる
  • 直葬のプランが無い葬儀社も多く、また設定されていても担当者の対応が悪ければ他の葬儀社を選ぶ
  • 参列者は家族や近しい親類で約10名ほどで、一般的な準備や設備が不要なので費用は抑えられる
  • 必要なら火葬場に僧侶を招いて読経してもらう事も出来、その場合のお布施も通常より低価格の事が多い
  • 直葬の場合、葬儀にかかる費用な寺院関連を除いて、15〜20万円程度

 

生前葬の費用とはどれ位なのでしょうか?

生前葬は本人が生きているうちに行う葬儀のことです。「だれも亡くなってもいないのに葬儀を執り行うのはおかしい」と感じる人も多いようです。ではなぜ生前葬を行うのでしょうか。

生前葬は相場がない

生前葬の費用

文化や文明が進化し医療の面でもさまざまな高度な治療が行われるようになった現代は、本来は長寿社会として喜ぶべきことなのでしょうが、一方では本人の望まない存命治療が継続されたり、高齢化が進んで自分が生きる目的を見失うこともあります。

 

また葬儀に参加していただく参列者は自分がこれまでにお世話になった人たちが主で、十分なお礼を述べることもできないまま亡くなるというのでは心残りだと思う人いるようです。

 

また芸能界などで活躍した人が引退表明をする際に生前葬として明確にすることもあれば、これまで背負ってきたしがらみをすべて捨てて生まれ変わった自分として余生を送るために生前葬を執り行う人もいます。

 

このように生前葬の場合は通常の葬儀とは目的が異なるため、内容もひじょうにバラエティに富んだものになります。

 

白衣をまとって棺の中に納まり、献花や焼香を受ける人もいれば、自費出版した自分史の本を配る人もいます。

生前葬は香典を受け取らない時もある

生前葬の費用

生前葬は本人がまだ生きているわけですから、通常の葬儀にある悲痛や傷心、弔いの精神などはほとんどありません。

 

そのため多くの生前葬はむしろ明るく、故人が主催者となるパーティーのように行われることも多くあります。

 

生前葬はまだ日本人の生活に根を下ろしたといえる状況ではありません。

 

そのため費用に関しても千差万別で相場が存在しません。また香典なども受け取る場合もあれば、必要ない場合ももちろんあります。

 

生前葬をスムーズに行うためには参加していただく参列者の人たちに生前葬を執り行う意味を十分に説明しなければ、招かれる側も対応に困惑してしまいます。

 

そのため招待状には香典が必要かそうでないのか、服装はなどと具体的に明記しておく必要があります。

生前葬にかかる費用

  • 本人が存命のうちに行う葬式で、本人の希望やこだわりが反映できるのでバラエティーに富み、明るい雰囲気で行われることが多い
  • お世話になった方々にしっかりお礼を言いたい、これまでのしがらみから解き放たれて生まれ変わった気持ちで余生を過ごしたいという思いから選ばれる
  • どのような内容で行うかにより費用はまちまちで、香典を受け取る・受け取らない等も主催者による
  • 生前葬に慣れていない人が多いので、招待状には香典の要・不要や服装など明記しておくのが親切